陸上競技のルール
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助走をつけて投擲するのが特徴

やり投(やり投げ)のルール


domeckopolによるPixabayからの画像

やり投(やり投げ)とは

やり投は、助走の勢いをやりに伝え、やりをどこまで遠くまで投げられるかを競う競技です
選手はやりを片手に持ったまま助走路を走って勢いをつけ、やりを持った手の方からやりを投げます。
ハンマー投など他の投擲競技のように、回転して遠心力を利用したりすることは出来ません。
助走路の幅は4m、国内の大会では長さ30m以上、国際大会では33m50cm以上が必要とされています。
やりはどこに投げても良い訳ではなく、助走路の先端(スターティングライン)8m手前を中心とした標識(中心鋲)から角度28.96度を示すラインの内側に入れなければなりません。
※角度が28.96度と細かいのは、角度ありきではなく中心鋲から90m離れた地点で45mの間隔になる角度として設定されているためです。

やりは先端部分の『穂先』、選手が握る部分の『グリップ』、そして穂先とグリップ以外の本体部分の『柄』に区別され、投じたやりは穂先が最初に地面につかなければファウルとなります。
陸上競技としては『やり投』と表記するのが正しいのですが、一般的には『やり投げ槍投げ』と表記されることが多くあります。

やりの決まり

やり投はやりが違えば大きく記録が異なってくるため、重さや長さはもちろん、太さや重心の位置、表面の形状など様々な項目において細かく規定されています。
重さは男子で800〜825g、女子で600〜625g、長さは男子で2m60cm〜2m70cm、女子で2m20cm〜2m30cmです。
やり投は投擲競技の中で最も距離が出る競技で、距離が出過ぎてくると他競技への支障や危険が出てくるため、やりの規定は変わってきたという歴史があります。世界記録が100mを越えてくると規定の変更が見直されてくるので、近い将来また規定が変わる可能性が高いと思います。(^^;
※2019年7月末現在の世界記録98m48cm

世界記録 男子やり跳 歴代5傑

記録 名前 国籍
1 98m48cm ヤン・ゼレズニー チェコ
2 94m44cm ヨハネス・フェッター ドイツ
3 93m90cm トーマス・レーラー ドイツ
4 93m09cm アキ・パルヴィアイネン フィンランド
5 92m72cm ジュリアス・イェゴ ケニア

日本記録 男子やり跳 歴代5傑

記録 名前 記録日
1 87m60cm 溝口 和洋 1989年5月27日
2 86m83cm 新井 涼平 2014年10月21日
3 85m96cm 村上 幸史 2013年4月29日
4 84m28cm ディーン元気 2012年4月29日
5 81m84cm 吉田 雅美 1990年7月10日

世界記録 女子やり跳 歴代5傑

記録 名前 国籍
1 72m28cm バルボラ・シュポタコバ チェコ
2 71m70cm オスレイディス・メネンデス キューバ
3 71m53cm マリア・アバクモワ ロシア
4 70m20cm クリスティーナ・オーバークフォル ドイツ
5 69m48cm トリネ・ハッテスタート ノルウェー

日本記録 女子やり跳 歴代5傑

記録 名前 記録日
1 64m36cm 北口 榛花 2019年5月6日
2 63m80cm 海老原 有希 2015年5月10日
3 62m88cm 森 友佳 2019年6月28日
4 62m37cm 斎藤 真理菜 2017年8月25日
5 61m15cm 三宅 貴子 2001年5月6日

砲丸投 ハンマー投 やり投

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