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10000m競走のルール

10000m競走とは

10000m競走はトラックを25周走る長距離種目です。
オープンレーン』でスタートし、フィニッシュまで全てレーンに関係なく走ります。
距離が長いため、短距離走のように予選→準決勝→決勝と複数のレースを行うことはほとんどなく、出場選手がおおよそ50人未満であれば『一発決勝』という形で全員同組で競います。
なお、出場選手が50人を超えるような場合は複数の組に分け、記録(タイム)順で順位付けする『タイムレース』で競うことが多くなっています。
最後の一周となると合図の鐘が鳴らされ(大きな大会では電光掲示板に表示もされます)、選手達は最後の力を振り絞って猛然とラストスパート。短距離走さながらのデッドヒートが繰り広げられます。
陸上競技においては、同じ距離を走るものでも競技場内で行うトラックレースと競技場外の道路などで行うロードレースは別の種目とされています。ここでご紹介している競技場内で行う種目は『10000m競走』、同じ距離でも競技場外で行うロードレースは『10km』として区別されています。

スタートについて

スタートは短距離種目のようにクラウチングスタートで行うのではなく、立ったままの『スタンディングスタート』で行います。
位置について』の合図でスタートラインまで進んでスタート姿勢を取り、静止します。全選手が静止したら号砲(ピストル)が鳴らされ、スタートします。
スタートの姿勢を取った後は声を出したり動いたりするような行為(腕をぶらぶらさせたりするのもNG)は禁止されており、もしそのような行為があればスターターはスタートを中止します。
この日本語での指示は実際は学校の体育レベルでしかなく、競技会などであれば『位置について』は英語で『On your marks(オン・ユア・マークス)』と言います。
また、この10000m競走のように距離が長くて出場選手が多いような場合には、混雑によるスタート直後の転倒防止などを目的として『2段階スタート』の採用が認められています。
2段階スタートとは、選手の2/3を第1グループとして通常のスタートラインから、残りの1/3を第2グループとしてトラック外側/前側に用意したスタートラインから、という形で2つのスタートラインに選手を分けてスタートさせ、コーナーの出口で合流させるスタート方法です。

フィニッシュについて

フィニッシュ(一般的にはゴールとも言われる)とは、『選手の胴体がフィニッシュラインの垂直線上に達した時点』とされています。
胴体とは頭・首・手足を除いた部分を指し、一般的には胸部が最初に到達します。また、フィニッシュラインは最も手前(スタートした方に近い)側の端に達せばOKです。
大きな大会では、スリットカメラと呼ばれるカメラ(フィニッシュラインを通過する瞬間だけを写し取る特殊なもの)を使った写真判定システムが採用されています。

世界記録 男子10000m競走 歴代5傑

記録 名前 国籍
1 26分17秒53 ケネニサ・ベケレ エチオピア
2 26分22秒75 ハイレ・ゲブレセラシェ エチオピア
3 26分27秒85 ポール・テルガト ケニア
4 26分30秒03 ニコラス・ケンボイ ケニア
5 26分30秒74 アベベ・ディンケサ エチオピア

日本記録 男子10000m競走 歴代5傑

記録 名前
1 27分29秒69 村山 紘太
2 27分29秒74 鎧坂 哲哉
3 27分35秒09 高岡 寿成
4 27分35秒33 中山 竹通
5 27分38秒25 佐藤 悠基

世界記録 女子10000m競走 歴代5傑

記録 名前 国籍
1 29分17秒45 アルマズ・アヤナ エチオピア
2 29分31秒78 王軍霞 中国
3 29分32秒53 ビビアン・チェルイヨット ケニア
4 29分42秒56 ティルネシュ・ディババ エチオピア
5 29分53秒51 アリス・アプロット・ナウォウナ ケニア

日本記録 女子10000m競走 歴代5傑

記録 名前
1 30分48秒89 渋井 陽子
2 30分51秒81 福士 加代子
3 30分56秒70 新谷 仁美
4 31分09秒46 川上 優子
5 31分10秒02 絹川 愛

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